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大人がはくべきデニムブランド42選。長く付き合える理想のジーンズに出会う

あらゆるボトムスの中で、一度手に入れたらもっとも長い付き合いになるのがジーンズ。それゆえ、確かなモノ作りを行うデニムブランドをしっかり押さえておきましょう。
確かなモノ作りを行うデニムブランドで、自分の相棒となるジーンズを探そう
はき慣らして経年変化が現れたときに、それまでとは違った魅力を放ち始めるジーンズ。そんなジーンズ最大の特徴といえるデニムの経年変化を楽しむには、生地の質や縫製のクオリティが重要となってきます。しかし、実物を触ってみても生地や縫製の善し悪しなんてわからない……というのが現実でしょう。TASCLAP読者諸兄においては普段から触っているモノではあるでしょうが、値段に見合ったものなのか、きれいに色落ちするのか、などは多くの経験を経てこそわかるもの。となると、何を選ぶべきなのか? という問いに対するもっとも簡単かつ間違いのない答えが「信頼の置けるブランド」になるわけです。ここでご紹介するデニム専業、またはデニムに一家言あるブランドはそれぞれに工夫を凝らしたプロダクト作りを行う猛者揃い。安心して手にすることができるはずです。
大人がはくべきデニムブランド42選
ここからは、ジーンズ発祥の地が生んだ質実剛健な「アメリカブランド」、洗練されたデザインが特徴の「ヨーロッパブランド」、高い技術力で独自の進化を遂げる「日本ブランド」の3つのテーマ別に、デニムブランドとおすすめの1本をご紹介。
PART1:ジーンズ発祥の地が生んだ質実剛健な「アメリカブランド」
西部開拓時代のワイルドな暮らしが生んだ服、それがジーンズです。発祥の地であるアメリカでは、今なお当時の質実剛健なモノ作りを現代に受け継ぐブランドが割拠しています。また、近年ではLAやNYなどの都市圏を中心に、セレブリティに愛される高価格帯のジーンズも注目を浴びているんです。
『ヤヌーク』
LAで誕生したリラックス系デニムブランドの『ヤヌーク』。レディースやキッズアパレルのイメージが強いですが、実はメンズラインには、日本が世界に誇るヴィンテージショップ「ベルベルジン」のディレクターにして、生粋のヴィンテージデニムマニアとして知られる藤原 裕氏がアドバイザリーを務めるガッチリとハードなラインが存在します。そのうちの1本がこちらの「ヴィンセントII」で、藤原氏がチョイスしたヴィンテージジーンズの色落ちを最先端技術と職人の手作業で再現しつつ、スリムなテーパードをシルエットに採用。経糸と緯糸の番手を変えることで柔らかさを出しつつ、硫化染料によるロープ染色で中白に染めるなど、従来のブラックデニム作りにとらわれない手法を採用しています。

『リーバイス』

『リー』
『リーバイス』と並ぶアメリカンジーンズの二大巨頭として数えられるのが『リー』。当初から両社はライバルとして意識しあっていたのか、『リーバイス』がリベット留めの特許を取得したのに対し『リー』は「馬の鞍がリベットで傷つく」という理由でリベットではなく閂(かんぬき)ステッチによる補強を採用。『リーバイス』がざっくりとしたドライタッチな風合いの右綾のデニムを採用したのに対し、『リー』は基本的に表面がフラットでソフトな左綾のデニムを用いる(物資統制下にあった1940年代の「101-B」や1970~80年代頃の一部製品には右綾生地のものもあります)など、同じように見えてまったくコンセプトの異なるジーンズ作りを行っています。そして、その『リー』のモノ作り精神の決定版として結実したのが「101Z」。映画「理由なき反抗」でジェームス・ディーン氏が着用したことでも知られ、それまで労働着として認知されていたジーンズを一気にファッションピースにまで高めました。

『ラングラー』
PART2:洗練されたデザインが特徴の「ヨーロッパブランド」
ジーンズが長らくワークウェアとしてはかれてきた歴史を持つアメリカと異なり、ヨーロッパではあくまでファッションアイテムのひとつとして捉えられてきたこともあって、デザイナーの個性や流行を反映したアイテムが多いのがヨーロッパブランドの特徴。モダンでトレンドを踏まえた着こなしにジーンズを取り入れたいならば、以下のブランドたちが筆頭候補に挙がるでしょう。
『アー・ペー・セー』

『ディーゼル』
1978年にレンツォ・ロッソ氏がイタリアで設立した『ディーゼル』。共同設立者は『リプレイ』のディレクターや『AGジーンズ』の創設でも知られるデニム界の重鎮、アドリアーノ・ゴールドシュミット氏であり、創業当初からジーンズは主力アイテムのひとつに数えられます。デコラティブかつトレンド感のあるデザインを巧みに落とし込むクリエイティブで知られており、ハードなダメージ加工やラグジュアリーなシルエットが『ディーゼル』のジーンズの特徴。ですが、特に注目したいのが2011年に発売するや否や極上のはき心地で大ヒットとなった「ジョグジーンズ」シリーズです。スウェット素材をデニム生地のように織り上げたモノで、デニムらしい風貌を残したまま着心地は部屋着級の快適さ。さらに『ディーゼル』らしいハードな加工も可能と、まさに同ブランドの技術力とデザイン力の結晶といえるアイテムです。こちらの1本でも、職人の手作業によって精巧なヴィンテージ加工が施されています。
『ジースターロゥ』
1989年にオランダのアムステルダムで設立され、欧州のプレミアムジーンズを代表するブランドとして知られる『ジースターロゥ』。その代表作のひとつが1996年に発表された世界初の立体裁断ジーンズ「エルウッド」でしょう。2000年に発表された『リーバイス レッド』で一躍有名になった立体裁断ですが、実はジーンズに取り入れたのはこちらのほうが先。雨宿りしていたバイカーがはいていたジーンズがインスピレーション源となったといわれており、膝部分を中心に25以上ものパーツで構成される構造は今見ても新鮮です。この1本はハードな生地加工も印象深い要素で、コーディネートの主役としても躍動。しかも、オーガニックコットンを採用したり、化学薬品を大幅削減したエコな染色を取り入れたりと、“地球思い”なアイテムでもあります。
『デンハム』
『ジョー ケイスリー ヘイフォード』でパタンナーとして腕を磨いたジェイソン・デンハム氏が、2008年にオランダで設立した『デンハム』。生地から縫製、パーツ類まで日本で仕上げることによる高品質さに加えて、同社がデニム好きを惹きつけてやまないのがはいたときの美しさです。デンハム氏自身もパタンナーを務め、さらにイタリアの熟練パタンナーたちと共同で作り上げるシルエットは適宜立体裁断が用いられ、飽和状態の5ポケットジーンズに新しい息吹を与えたともいわれます。特にこのテーパード型の「レイザー」は、日本で非常に高い人気を誇っているアイテムです。そしてブランドのデニム愛がひしひしと伝わる試みが、一部店舗で実施している無料のハンドウォッシュサービス。『デンハム』のジーンズを持ち込めば、スタッフが店先で手洗いをしてくれるといううれしい施策です。長年はき続けるためのアドバイスも同時に行ってくれるため、お気に入りの1本に対する愛着が増すこと請け合いです。
『アクネ ストゥディオズ』
1996年にスウェーデンで創立したファッション広告のクリエイティブ集団が、知人に向けてハンドメイドで作っていたジーンズが話題となり、現在は総合アパレルブランドへと成長した『アクネ ストゥディオズ』。スカンディナビアン・デザインらしいシンプルかつナチュラルで品の良いモノ作りを特徴としており、現在も生地の生産から縫製まで自社で手掛けていることで知られています。創業エピソードからもわかる通りブランドの代表作のひとつがジーンズであり、レディースを得意としていることもあってか、ユニセックスにはけるクリーンな印象のアイテムが多いのも特徴。例えばこの1本も、美しくフェードしたインディゴの色合いから洗練されたムードを感じ取ることができます。おまけに、計算された立体的なシルエットは“美脚見せ”も簡単に叶えてくれるんです。
『ヌーディージーンズ』
日本でスキニージーンズを流行らせた立役者的存在が『ヌーディージーンズ』です。生産をイタリアで行うスウェーデンブランドとあって、デザイン重視のいわゆるセレブ系プレミアムジーンズの一派かと思われがちですが、実は必ずしもさにあらず。使用している生地は色落ちに優れるカイハラ製のスペシャルオーダーで、“ジーンズははき込むうちに第二の皮膚になる”というコンセプトが表すように、経年変化による色落ちも秀逸です。名作を世に数多く送り出している同ブランドですが、ハズさない1本としてレコメンドしたいのがスキニーデニム人気に火をつけた不動の定番「シンフィン」。1950年代のキャロットシルエットをベースに、独自のセンスで美麗な細身シルエットへと昇華しています。加えてこちらは特別にユーズド加工を施した日本限定モデルにつき、無地Tシャツのシンプルなコーデでも、これさえあればサマになること請け合いです。
『ヤコブコーエン』
デニムのトレンドが、日本製のヴィンテージレプリカから欧州のプレミアムジーンズブランドへと移り変わりつつあった2003年にデビューした『ヤコブコーエン』。その時代性を反映するかのように『ヤコブコーエン』のジーンズは「501」に範を取りつつも、イタリアらしいテーラードの技術で仕立てられているのが特徴です。スラックス的な立体縫製による美しいシルエットこそが同ブランドの持ち味であり、ジャケパンのスタイリングにおけるジーンズの活用をいち早く提唱したことでも知られています。ここでピックアップしたこの「J622」はブランドを代表するロングセラーとしてお馴染みで、ややローライズ気味のモダンなスリムテーパードシルエットが印象的。細身でありながら驚くほどノンストレスな着用感となっているのも流石の一言です。また、余談ですが新品の『ヤコブコーエン』のジーンズは独特な良い香りを発しており、これは最後の色止め工程で使われるパチョリというハーブによるもの。五感に訴えかけるモノ作りをしているあたりも、イタリアの伊達男らしいではありませんか。
『シビリア』
1983年創業の実力派メーカー、ワンウェイ社が2006年にイタリアのアンコーナで創業したパンツブランド。クラシカルを根底に置きつつ、その中にモダンなアプローチを取り入れるのが『シビリア』の得意技となっています。特にジーンズの完成度の高さには定評があり、スマートなタイトシルエットと驚くほどのコンフォートなはき心地を両立したプロダクツはここ日本でも高い評価を獲得。上のモデルも見た目こそすらりとシャープですが、こだわりのパターンと動きを妨げないストレッチデニム素材によってワンランク上のコンフォートさを実現しています。リアリティ溢れる経年加工にも注目したいところ。
『ピーティートリノデニム』
2008年に設立されたイタリアの人気パンツ専業ブランド『ピーティートリノ』のデニムラインが『ピーティートリノデニム』。実はもともと『ピーティートリノ』は『ピーティー01』、『ピーティートリノデニム』は『ピーティー05』というブランド名でしたが、それぞれ2020年に現在のブランドネームへと刷新されています。デザインとしては、イタリアブランドらしい端正なシルエットと、ウォッシュやダメージを駆使した加工の多彩さが大きな魅力に。また、ブランドの母体がファブリックメーカーということもあって、生地品質もかなりのハイクオリティを誇っています。紹介の1本はスーパースリムフィットの人気型「スウィング」。バックポケットの位置をあえて高めにすることで、足を長く見せるスタイルアップ効果を実現しています。
PART3:高い技術力で独自の進化を遂げる「日本ブランド」
かつてアメリカから中古で輸入した旧式力織機を現在に至るまで現役で稼働させ続け、世界に誇るデニムの産地となった児島という生産背景を武器に、糸の構造や織りの本数、洗い方にいたるまで徹底的に研究が重ねられてきた日本のジーンズ。今では本家アメリカを超えた実力を有している、というよりも世界各国のハイクオリティなジーンズのほとんどは実は日本で作られているといっても過言ではありません。
『エドウイン』
創業60年を超える老舗『エドウイン』。日本のジーンズブランドの多くが児島の協力工場でモノ作りを行うのに対し、『エドウイン』は古くから自社工場を有し、ワンウォッシュやストーンウォッシュ加工をいち早く取り入れるなどオリジナルなモノ作りを実践してきました。そして『エドウイン』の開発力の高さが伝わる好例が、フラッグシップたる「503」。専用の液体アンモニアに生地を浸すことで繊維を膨らませるEKIAN加工を用いることで、しなやかで快適なはき心地と日本人好みの濃紺を両立させ、1990年代の大ヒット作となったのです。そして現行の「503」はEKIAN加工の魅力を最大限に引き出すためにクラボウの特許技術を使った精紡交撚糸を経糸に使ったデニムを採用するなど、さらなる進化を遂げています。さらに、オゾンの力で洗うエアウォッシュを加工に取り入れているのもポイント。これにより、生産時の使用水量を大幅に削減することに成功しています。
『ドゥニーム』
出典:楽天市場
ヴィンテージレプリカのジーンズブランドが雨後の筍のように誕生した1990年代の日本。その中で頭一つ抜けたモノ作りを実践していたのが、1988年にデニム界の巨匠として知られる林 芳亨氏が立ち上げた『ドゥニーム』です。ロープ染色やムラ糸、旧式力織機といった今ではお馴染みのワードは『ドゥニーム』のモノ作りとともにデニム好きの間に広まっていったといっても過言ではありません。特に人気なのがブランド創設時よりラインアップされている看板ジーンズ「XX」。ちなみに2022年に突如ブランドの公式サイトとSNSが閉鎖になりましたが、2023年に『ウエアハウス』の手によって電撃的に復活。ちなみにこちらは、『ウエアハウス』製になる前に30周年記念として66モデルをシリアル入りで真空パックしたもの。ひょっとしたら数十年後にヴィンテージとして価値が出るかも!
『リゾルト』
上記『ドゥニーム』から続く話ですが、創業者である林氏が2010年に新たに立ち上げたデニムブランドが『リゾルト』です。ヴィンテージレプリカブームが去った後の設立ながら、林氏らしいこだわりのモノ作りと美しいはき味は健在。しかも定番モデルである「710」は『リーバイス』の「66モデル」のシルエットや仕様をベースにしつつ、誰もが裾上げせずにはけるよう7種類のレングスをラインアップしています。そのため、ジーンズ本来の美しいシルエットを裾上げによって崩すことなくはくことが可能なんです。実はアメリカでは「501」も幅広いレングス展開で販売され、裾上げせずにはくのが本来の姿。単に製品の再現だけでなく実際のはかれ方にいたるまでリアルに再現してみせるあたり、林氏の本気ぶりがうかがえます。
『レッドカード』
『エドウイン』で「503」の立ち上げに関わり、『リーバイス』で「501」のモデルチェンジを手掛けるなど、世界的なデニムデザイナーとして知られる本澤裕治氏が2009年にスタートしたのが『レッドカード』。国内の生産背景を生かした上質なデニム生地やリアリティ溢れるヴィンテージ加工を強みとする一方、日本人の体型とトレンドにフィットした軽やかな仕立ても得意としています。定番モデル以外が欲しいけれど、欧州プレミアムジーンズのようにツヤっぽいモデルは気恥ずかしい……という人もいるかもしれません。トレンドを適度に取り入れながら抑制の効いたデザインと絶妙な価格設定の『レッドカード』なら、そういったニーズにピタリとハマってくれるのです。なかでも看板作の「リズム」は持っておいて間違いなしのプロダクト。浅めの股上と流れるようなテーパードシルエットが、こなれたスタイルを演出してくれます。こちらの1本は軽量でもちもちとしたストレッチデニムを用い、スキニーならではの窮屈さを感じさせません。
『オアスロウ』
独学でオリジナルジーンズを製作し、服飾学校を経て児島の老舗ジーンズ工場へと就職した仲津一郎氏が2005年に設立した『オアスロウ』。徹底して日本製にこだわり、企画からパターン製作まで行うだけでなく、サンプル製作はデザイナー自身が縫製するという職人肌なブランドとしても知られています。アトリエには買い集められたヴィンテージミシンが並び、6歳のときに出会った1950~60年代のデニム生地の色落ちを求めてブランドを立ち上げたほどのヴィンテージ好きである仲津氏。しかし単にヴィンテージを精巧に再現するのではなく、現代を生きる大人の普段着としてマッチする絶妙な塩梅の仕上がりこそが『オアスロウ』の魅力です。
『ヒステリックグラマー』
1984年に北村信彦氏によって創設された『ヒステリックグラマー』。2021年に名作スネーク柄が『シュプリーム』とのコラボデニムジャケットで復活したり、1990年代に大ヒットを記録した「キンキージーンズ」が再発されたりと、デニム界隈で何かと話題に欠かないブランドでもあります。そしてアメリカンカジュアルに1960~70年代のロックカルチャーをMIXするブランドだけあって、そのジーンズもロック精神が反映されたインパクトあるデザイン。タイトなシルエットにダメージ加工やプリントを施したジーンズは、コーディネートの主役として申し分ありません! 写真のモデルは1960年代のオーセンティックなデニムをベースとしながら、ハンドワークによる大胆なリメイク加工でオリジナリティたっぷりに仕上げられています。
『クロ』
その名前通り日本人の瞳や髪の色である「黒」をテーマに掲げ、MADE IN JAPANを守り続けている『クロ』。2010年のブランド設立当初からそのデニムコレクションはファッション感度の高い人々からの支持が厚く、海外でも高い人気を獲得しています。とりわけ、2017年に登場した「カーバー」はシルエットがアップデートされ、ストンと落ちるワイドめなストレートに。やや短めのレングスで裾をすっきりと見せれば、ヒネりのあるスタイリングに仕上がります。
『ジョンブル』
1952年に学生服メーカーのカネワ被服として創業した後に国産ジーンズの製造をスタートし、1967年に『ジョンブル』として立ち上がったのが同社の生い立ち。児島に有する自社の生産背景を使った質実剛健なセルビッジデニムのみならず、独自開発のストレッチデニムを積極的に使用したり、あえてライトオンスの生地を用いてモダンなデザインに仕上げたりと、デニムという素材を知り尽くしたモノ作りこそが『ジョンブル』の真骨頂です。こちらのジーンズでは、通常の横伸縮に加えて縦の伸縮性もプラスしたオリジナルの2WAYストレッチ生地を採用。シュッとした美フォルムでありながら、締め付け知らずの気持ち良さです。
『フルカウント』
ヴィンテージレプリカブーム真っ盛りの1992年に創業した『フルカウント』。“家に帰っても寝るまで脱ぎたくないジーンズ”をテーマに掲げ、日本人のデイリーウェアとしてのモノ作りを行ってきました。そのモノ作りが最も伝わるエピソードが、他社に先駆けてオーガニックのジンバブエコットンを生地に使用したこと。ジンバブエコットンは繊維長が平均35mmを超える超長綿の一種であり、しなやかで毛羽が少なく伸縮性に優れたデニムに織り上がるのです。その着心地の良さは「なんだか『フルカウント』の生地は薄い気がする……」と勘繰りそうになるほど。もちろん定番の生地では13.7オンスとしっかり生地厚を確保しているのですが、ともすれば11~12オンスぐらいの生地と勘違いしそうなほどライトなはき心地を実現しているのです。
『カトー』
世界のファッション業界の最前線でデニムを中心に活躍してきたデザイナーの加藤 博氏が1999年に設立。形・生地・縫製・洗いなどすべての要素にこだわったプロダクトは、着込むほどに持ち主と同化し、奥深く変化していきます。代表作として名高い「3Dデニムパンツ」は岡山県井原市にあるセルビッチデニムしか生産しない機屋で織られたオリジナルデニムを使用。大きく湾曲したシルエットや膝裏のダーツによる立体裁断加工を特徴としています。体の動きに追従する絶妙なはき心地はもちろん、色落ちのきれいさも魅力のひとつです。
デニムブランド31
『マインデニム』
スタイリストの野口 強氏がディレクションを手掛け、岡山の自社工場で生産から加工まで行うMADE IN JAPANブランドの『マインデニム』。木村拓哉氏をはじめとしたデニム好きとして知られるファッションアイコン御用達のブランドでもあり、なかでもスリムストレートのシルエットの美しさは群を抜いています。Tシャツを使ったスタイリングの妙で知られる野口氏渾身の1本を味わい尽くすなら、同じく野口氏がディレクションを務める『スティーロー』のフォトプリントTシャツなどでコーディネートしたいところです。
『サムライジーンズ』
ヴィンテージレプリカ全盛の1998年に大阪で創業した『サムライジーンズ』。多くのレプリカブランドが「501」と同様に13.5~14オンス前後のデニムを使用するなか、同ブランドでは15~24オンスに及ぶ肉厚なデニムを多用するのが特徴です。激しい縦落ちに加えて、刀耳セルビッチや鉄製松ノ木ボタン、銅製銭型リベット、諸行無常スレーキといった和のテイストを入れたアクの強いオリジナルディテールも1990年代に誕生した関西のレプリカブランドらしいところ。思わずニヤリとさせられます。
『桃太郎ジーンズ』
デニム=岡山=桃太郎=『桃太郎ジーンズ』と、まさに児島が誇るご当地ブランド代表といえるのがこちら。その最大の特徴は“世界で最も濃い”とも称されるインディゴ染め。しかも単に濃いだけではなくロープ染色によって糸の芯には白を残しつつ、表面はほぼ黒に近い濃紺に染め上げて紡績されるため、はき込むほどに激しい経年変化を見せてくれます。また自社内に藍染め用設備を有しており、定期的に本藍を使った手染め・手織りのジーンズを発売するなど、染めにこだわった独自性豊かなモノ作りを行っているのも同ブランドの特色といえるでしょう。ヒップの2本線をトレードマークとする「出陣レーベル」から登場の1本は、15.7オンスの特濃セルビッチデニムを素材に抜擢。シルエットは王道的な細身ストレートで多彩なスタイリングとマッチしてくれます。
『エヴィス』
国産レプリカジーンズブームの最初期から活躍する老舗ブランドであり、カモメマークのペンキステッチでお馴染みの『エヴィス』。ルーズでワイドなシルエットのジーンズをいち早く日本でも提唱したことでも知られており、1990年代のストリートが『エヴィス』一色に染められたのは大人世代にとって懐かしい記憶。最近は海外のライセンス生産モデルを、JAY-Z氏やトラヴィス・スコット氏、リル・ウジ氏といった大御所ヒップホップミュージシャンがはいたことで爆発的な人気を記録。その人気は日本にも波及し’90sリバイバルやビッグシルエット&ヒップホップブームと一体となって、再び『エヴィス』が注目を浴びつつあります。こちらは旧式力織機で織った生地に防縮加工を施したNo.2デニムを使用する定番シリーズの1本。ピンクのカモメステッチもキュートです。
『ステュディオ・ダ・ルチザン』
フランスで服飾を学び、1970年代後半にアメ村で「マリジュアン」という伝説的なセレクトショップを営んでいた田垣繁晴氏が立ち上げた『ステュディオ・ダ・ルチザン』。1990年代のレプリカブームよりも早く、1979年から旧式力織機によるセルビッジデニムを用いたジーンズ作りに取り組んでおり、いわば“「501」レプリカブランド”の元祖的存在でもあります。創業当初から児島に生産拠点を置いており、現在はジーンズ洗い加工大手の株式会社晃立(岡山県倉敷市児島)のグループ会社になったこともあり、裁断から縫製、加工にいたるまで一貫して自社工場で行うことができる数少ないジャパンブランドのひとつとなっています。