【徹底比較】歯ブラシのおすすめ人気ランキング76選【2024年】
毎日の歯磨きに欠かせない歯ブラシ。市販されている定番品のほかに、歯科専売品、歯磨き粉のいらないものなど、その種類は豊富です。しかし、実際に選ぶとなると毛の硬さ・ヘッドの大きさもさまざまで、結局何となく選んでしまうという人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の歯ブラシを比較して、最もおすすめの歯ブラシを決定したいと思います。
比較検証は以下の2点について行いました。
- 清掃効率
- 使用感
歯ブラシの選び方
歯ブラシを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
①歯ブラシの硬さは歯茎のコンディションから選ぼう
歯ブラシの毛の硬さは、基本的にやわらかめ・ふつう・かための3種類。毛の硬さは歯茎の状態に合わせて選ぶようにしましょう。
健康な歯茎の方はふつう〜かための歯ブラシ
ふつう~かためは健康な歯茎の方、かつしっかり磨いた感覚が欲しい方に最適です。
毛の硬さは、清掃効率と細部への到達性に影響を与えます。毛が硬ければ清掃効率が高くなるため、短時間で磨くことが可能となります。一方で、硬さが増すほど毛先が細い隙間に入り込みにくくなるため、細部は丁寧に磨く必要があります。
また、かための場合は、力をかけすぎると歯や歯茎が傷つく可能性があるため、力を入れすぎないように注意しましょう。
やわらかめは歯肉炎・知覚過敏が気になる方に
歯肉炎などで歯茎が過敏になっている方は、刺激を与えず優しく磨くことができる、やわらかめを選んでおきましょう。
毛が柔らかければ細部への到達性が向上するため、隅々まで毛先が行き渡りきれいに磨くことができます。ただし、歯垢を落とす力は低いため、やわらかめを使用する場合は、丁寧に磨くことを心がけてください。
②ヘッドの大きさは「自分の上の前歯2本分」の大きさが目安
一般的な歯ブラシのヘッドサイズは縦に3列植毛され、横が2~2.5cmほどの大きさになっています。上の前歯2本分と同じ程度の大きさなら丁度よいサイズ、これよりも小さいものはコンパクトヘッドとなるため、選ぶ際は目安にしましょう。
歯ブラシのヘッドがコンパクトなものは、奥歯や歯並びの悪いところまで磨きやすいのが特長。奥歯周辺の磨き残しによる虫歯や、歯並びが悪く磨きにくさを感じる箇所がある方は、コンパクトヘッドがおすすめです。
ただし、大きめのヘッドのものに比べて一度に磨ける面積が狭いため、丁寧なブラッシングが欠かせません。しっかり時間をかけて磨くようにしましょう。
③清掃効率を左右する歯ブラシの毛先や形状に注目
歯ブラシの要であるブラシ形状・毛先・毛束には、メーカーの工夫が多く詰まっています。自分に合った歯ブラシを見つけるために、ブラシの細部にまで注目してみましょう。
ブラシの形状はフラットタイプが基本。複雑な歯並びには山形・段差のついたタイプもおすすめ
歯ブラシの基本は、毛が平らなフラットタイプ。そのほかにひとつの山形、複数の山形、 先細毛で毛の高さを変えたものなど、さまざまな形状が存在します。
毛が平らなフラットタイプは、歯列が整っている方におすすめです。毛が寝にくく、広い面を一度に磨くことができるためです。ただし、歯の隙間を磨きにくい場合があるため、歯間ブラシやフロス、タフトブラシなどを併用するとよいでしょう。
一方、前後している歯がある人はその出具合に合った形状のもの、歯と歯の間が大きく空いている人は段差付きのものがいいでしょう。歯の凹凸や隙間にしっかり入り込み、1本ずつ丁寧に磨くことができますよ。
清掃効率で選ぶなら毛先が丸いラウンド毛。毛先が細い極細毛は奥まで届く!
一般的な歯ブラシの毛は0.2mmほどのラウンド毛で、清掃効率の高さが特長です。歯の表面をしっかり磨くことができるため、ホワイトニング重視の人にもおすすめです。
一方で、0.2mmよりも毛が細いものを極細毛といい、毛が細い分かみ合わせの溝の細部、歯と歯の間までブラシが到達しやすくなります。歯や歯茎へ の刺激も控えめなので、やさしくブラッシングしたい方にもぴったりです。
密集した毛束は歯のツルツル感がアップ!ただし洗う手間がかかる
歯ブラシの毛束は、密度が高いほど歯と接する面積が増えるため清掃効率が向上し、磨いた後のツルツル感が得られやすくなります。欠点として、洗うときに毛と毛の間いに入った磨きカスが取れにくこと、乾燥しにくいことがあげられます。
密度が低い場合、毛が上下左右に動きやすいため細部への到達性は高いですが、圧がかかりにくいため清掃効率は低下します。
④衛生面ではナイロン・PTB毛が優位。天然毛は使用感重視の方におすすめ
毛の材質は、硬さと使用感、衛生面に影響を与えます。硬さは1本毎の太さによりますが、一般的にPBT、ナイロン、天然毛(豚毛・馬毛など)の順で柔らかくなります。天然毛は、適度な弾力としなやかさがあるため、使用感が優れています。一方で、使用後の衛生面に関して、乾きにくいというデメリットも存在します。使い終えた後はしっかり洗浄してきちんと乾かすようにしてくださいね。
⑤平均的な歯並びにはストレートハンドル。カーブしたタイプは奥歯にも届きやすい
柄(ハンドル)の形状は、奥歯への到達性に影響を与えます。
平均的な歯列の人はストレートタイプがおすすめ。奥歯にヘッドが届きにくいと感じる人は、柄がくの字にカーブしているタイプを選ぶといいですよ。
また、側方の歯並びに乱れがある人は、2箇所が屈曲したオフセットタイプが使いやすく感じられるでしょう。
売れ筋の人気歯ブラシ全5商品を徹底比較!
今回は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の歯ブラシ全76商品をすべて集めて、どれが最もおすすめの歯ブラシなのかを検証していきます。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:汚れ落ち
検証②:使用感
なお、今回の検証では、歯ブラシを選ぶうえで非常に重要な「汚れ落ち」の評価を重視してランキングを作成しました。
①清掃効率
最初に行ったのは、歯ブラシの機能として重要な清掃効率の検証です。
まず、歯列模型に人工プラークを塗布。歯の表面と奥歯の凸凹部分は横磨き、裏面は歯ブラシを縦にして歯を1本ずつ、同じ回数ブラッシングしました。なお、歯にかかる圧力は150g程度になるよう、測定器で確認しながら実施しています。
歯の表面・裏面・奥歯・歯間の汚れ落ち度合いを目視で確認し、評価を行いました。
【検証結果ハイライト】清掃効率はラウンド毛に軍配!極細毛は丁寧なブラッシングが必須
歯列模型に付着した人工プラークを少ない回数できれいに磨くことができたのは、毛先が比較的かためであるラウンド毛の歯ブラシ。特に、歯の表面・裏面・奥歯の凸凹部分の汚れを落とすことに長けていました。
一方で、極細毛では数回擦っただけでは人工プラークを取り除くことができず、歯の表面にも汚れが残ってしまう結果となりました。そのため、極細毛を使う場合は特に、丁寧なブラッシングを心がける必要があります。
②使用感
次に、歯を磨くうえで気になる使用感の検証です。
男性3人女性3人のモニターが実際に歯ブラシを1商品ずつ使用し、以下の3点から評価しました。
- 磨きやすさ(歯の表面・裏面・歯間・歯と歯茎の間・奥歯)
- 磨き心地(歯ざわりや歯茎に当たる感触)
- 握柄(ハンドル)部分の持ちやすさ
【検証結果ハイライト】適度に柔らかく弾力のある歯ブラシに賞賛の声多数!歯間に入り込む先細毛も人気
使用感検証で高評価となったのは、狭い歯間にも入り込む先細毛の歯ブラシ。汚れ落ちの評価とは反比例する結果となりました。
ヘッドの大きさは、小回りがきくコンパクトなものが磨きやすいという傾向に。一方で、ヘッドの先端が細くなっている少し大きめのヘッドの歯ブラシでも、効率よく手軽に磨くことができるという声があがりました。
今回の検証では、かたさを「ふつう」のものに統一※して検証を行いましたが、商品によってかたさは大きく異なりました。気になる商品がある方は、商品ごとのコメントを参考にしてみてくださいね。
おすすめ人気ランキング
歯ブラシのランキングは以下の通りです。
コシのある先細毛で使用感が高評価!清掃効率の高さも光った歯ブラシ
男女問わず、モニター全員が使用感を高く評価した「MISOKA COMFORT」。先が細くなったコシのある毛は、歯の表面はもちろん歯間にまで入り込み、汚れがきちんと落とせていることを実感できます。
また、コンパクトなヘッドと細いネックによって、口を大きく開かなくてもスムーズに磨くことができるため、時間をかけて丁寧に磨いても口が疲れることがありません。
毛先にミネラルコーティングが施されており、歯磨き粉が不要という点も特徴的。歯磨き粉を使わないのには慣れないというモニターの声もありましたが、そういった人には仕上げ磨きとして使うのもおすすめできます。さらに、出先用として持っていれば歯磨き粉いらずで手軽に使えるため、非常に重宝しそうです。
歯の凸凹にフィットする山形カットで汚れを除去。手が疲れないハンドルも魅力
山切りカットが特徴的な「ビトイーン」の歯ブラシは、特に歯の表面や裏面の汚れをよく落とし清掃効率が高評価となりました。
山切りにカットされたブラシは歯の凸凹にフィットして、歯の表面や歯間の汚れを掻き出せている心地よさを感じます。ヘッドはやや大きめですが、ハンドル部分のカーブが絶妙で口が小さい人でも磨きにくさを感じません。
なめらかな質感のゴム製ラバーがとても持ちやすく、手が疲れない工夫も魅力のひとつ。効率よく歯を磨きたいという人におすすめできる歯ブラシです。
山形カットで清掃効率が高い。複雑な歯並びの人も磨きやすい歯ブラシ
ヘッドの中心部分が山形になっているのが特徴の「奇跡の歯ブラシ」。歯列模型の汚れを全体的によく落とし、清掃効率は高評価となりました。
程よい硬さの山形のブラシは、歯が入り組んでいる場所や奥歯にもうまく当たるように設計されてます。そのため、複雑な歯並びの人・整った歯並びの人問わず、磨き心地が非常に高評価となりました。
縦に細長いコンパクトヘッドのため奥歯にも届きやすく、口が小さい人にもおすすめできます。
密度の高い谷型のブラシで歯の汚れをしっかりキャッチ。カーブネックで奥歯にも届く
谷形カットが珍しい「ピュオーラ 歯ブラシ」は、歯の表面・裏面の汚れを特にしっかり磨き上げ、清掃効率は比較的高評価となりました。
ブラシ中央の谷部分が、歯の表面・裏面を磨く際にフィットして心地よく磨くことができます。また、絶妙にカーブしたネックは、奥歯にも届きやすく磨き残しを防ぎます。
毛自体は細いものの毛先が尖っていないため、歯茎に痛みを感じることもありません。密度の高い毛束によるやさしい磨き心地が好みの人におすすめできる歯ブラシです。
コシのあるやわらかい毛で磨き心地が優秀。持ち手の短さだけが気になる
10代と成人女性向けにコンパクトさを重視して作られた「GC ジーシー ルシェロ 歯ブラシ B-20 S」は、歯列模型の汚れを全体的によく落とすことができました。
小さめのヘッドは小回りが利き、ブラシの先端が三角形になっている場所は歯間にうまくフィットして汚れを掻き出します。ブラシはやわらかいながらコシがあるため、磨けている実感がしっかりと得られます。
唯一の欠点は、持ち手の短さ。好みが分かれますが、長めのものを普段使っている人は磨きにくさを感じてしまうでしょう。
歯を磨くコツのひとつめは、磨き残しやすい部分を最初に磨くこと。歯と歯の間や奥歯、歯科医院で毎回指摘される部位を先に磨くようにすることで、磨き残しを減らすことができます。
歯磨き粉を多くつけすぎないことも歯を磨く際のコツのひとつ。泡立つことでよく磨けたと過信してしまいますが、実際には磨けていない部位が増える原因となります。
3つ目は、ブラッシングの力加減(圧力)に注意すること。レギュラータイプの歯ブラシは、ブラッシング圧は150~200g程度が目安。コンパクトヘッドの場合は、狭い範囲に力が集中するため、この値より力を弱める必要があります。
口の中に残った食べカスに細菌が付着し、歯垢(プラーク)となるため、食事・間食後にできるだけ歯磨きを行うようにしましょう。
ただし、口腔内にむし歯の原因菌の少ない人、唾液の流出量が多く再石灰化する力が強い人は、食後直ぐの歯磨きは必須ではありません。
予防歯科医院で唾液検査を受けると、自分の虫歯・歯周病などのリスクを知ることができますよ。
歯ブラシは、基本に1か月に1回のペースでの交換するようにしましょう。ただし、ブラッシング圧が強く、ヘッドの裏面から見たときに毛が開いて見えるときは、歯肉を傷つける原因となるため1か月と待たず交換する必要があります。
逆に、毛が開いていないとしても、長期的に使用すると毛先が毛羽立ち清掃効率が低下します。そのため、最低でも1か月に一度は新しい歯ブラシに交換するようにしましょう。
歯磨きをサポートする歯磨き粉や歯間ブラシもうまく活用して、より美しく健康的な歯を目指しましょう。