通信教育は17年~19年の3年で、小学生の利用率が伸びています。今ではコロナ禍によるオンライン教育の更なる加速により、調査結果が分かっている19年度よりも需要はもっと伸びています。
一方で通学形式の「学習塾」は利用率が下がっていて、オンライン学習による自由な時間と場所の選択ができるようになったことが分かります。
出典:学研教育総合研究所
上記のデータから、実際に通信教育を活用する上では次のようなメリット・デメリットがあります。【メリット】
・時間や場所を選ばずに自由に学習できる
・学校の授業で分からないところを補完できる
・ピンポイントの科目に絞って対策できる
【デメリット】
・添削をもらうのに時間がかかる
・タブレット学習の場合機材が必要になる
・学校の宿題と併用して取り組む気力がいる
今、このページを見ていただいている方を含め、初めの”一歩”を踏み出せない方を一人でも減らすため!
当ページでは次のようなポイントに絞って、わかりやすく解説していきます。
- 重要な3つの選び方に沿ってポイントを徹底比較
- 小学生が通信教育を利用するメリットはあるのか?
- おすすめは評価が高いTOP5つに絞って詳しく解説
(それ以外のサービスに関しても簡潔に調査結果をまとめています)
まずは大本命の「おすすめランキング」から見ていきましょう。
【ちなみに…】
通信教育と通学塾はどちらがおすすめ?
通信教育と通学塾、どちらにもいいところと懸念点というものがあります。そのため、どちらがオススメできるか難しいところです…。
ただ、通学塾には、送り迎えが必要になったり授業時間が決まっているなどの懸念点があるため、多くの方が利用するのは通信教育です。
小学生の通信教育おすすめ比較ランキング2023年12月版!
それでは早速、気になるランキングを見ていきましょう。今回のランキングでは、数ある通信教育から小学生におすすめの17社から以下のような調査を実施することで厳選しました。
【当ページで実施調査した項目】
受講費用の安さ
講義の質
教材の充実度
サポート体制
運営会社の信頼性
1:スマイルゼミ|プログラミングも英語4技能も夏休みの自由研究も学べる

★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
【小学1年生】
<標準クラス>
・3,278円:12か月一括払い/月あたり
ー対応科目・コースー
英語やプログラミングも1年生から順調に学べる
ーカリキュラムの特徴ー
ゲーム感覚で書きながら・なぞりながら理解を深める
ー管理機能ー
保護者専用ページで学習状況を毎日チェック
ーサポート体制ー
全額返金保証に対応しているため安心
講座が多いですが、お子さんの学習状況と理解度に合わせて今日やるべき講座をタブレットが自動で作成してくれます。専用タブレットなので、お子さんがゲームアプリなどを無断でダウンロードする心配もありません。
【スマイルゼミ|3つの評価ポイント】
★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
26,136円〜:12か月一括払い
ー教え方の質ー
学校で深堀しない基礎から教科書の範囲を超えた応用まで対応
ー教材の充実度ー
テキストは無料でダウンロードができ、テストも種類が充実
ーサポート体制ー
保護者専用ページで毎日の学習状況やテストの結果が分かる
ー運営会社の信頼性ー
大手予備校の東進と四谷大塚のタッグで受講生の満足度も高い
中学受験塾で実績のある四谷大塚が開発した講座を東進のサービスを活用して利用できるのが特徴です。学校では触れない基礎を深掘りしたり、全国統一小学生テストを意識した演習問題に取り組むことができます。算数は2学年分を学習できるので、ニガテポイントは振り返り学習・得意ポイントは先取り学習で進められます。
【オンライン塾|3つの評価ポイント】
3:進研ゼミ小学講座|授業形式も一人で学習形式もコンテンツを存分に使える

★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
【小学1年生】
・3,180円:12か月一括払い/月あたり
ー対応科目・コースー
新課程のプログラミングも受講費内で学べる
ーカリキュラムの特徴ー
タブレット1つでライブ講義から映像授業まで配信
ー管理機能ー
メールや専用サイトで学習状況をチェック可能
ーサポート体制ー
定期的なキャンペーンや割引制度で安く利用できる
チャレンジタッチの場合、専用タブレット代も支払う必要がありますが、キャンペーンで定期的に端末代が0円になることもあり、受講料金は比較的良心的な価格です。タブレットでも赤ペン先生による個別指導を受けられるので、冊子や回答がご自宅でかさばる心配もなくどんどん課題を提出できます。
また、ベネッセならではの全国テストを定期的に開催していて、結果を受けて苦手と分析できた単元を中心に復習問題も提供してくれます。
4:うんこゼミ|子どもに寄り添ったアプローチで楽しく学習できる

★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
・2,480円:月額 ※登録後10間無料
ー対応科目・コースー
小学3年生〜6年生の国算理社+英語・教養の総合学習
ーカリキュラムの特徴ー
ゲーム感覚で多重的な予習・復習・確認を行える
ー管理機能ー
保護者専用ページやメールで学習状況をチェックできる
ーサポート体制ー
アプリダウンロードは不要でいつでも退会可能
小学3年生〜6年生を対象にしており、国算理社のほか、英語や教養にも対応。予習・復習・確認を多重的に行う学習フローで、先取り学習やチェックテストも可能です。
目標達成時のメール配信や保護者専用ページなど管理機能も充実しており、お子さんの学習状況を細やかに確認できるのもメリットと言えます。
【うんこゼミ|3つの評価ポイント】
5:Z会|デジタル学習と紙学習のハイブリッドで取り組める

★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
【小学生タブレットコース1年生】
・2,992円:12か月一括払い/月あたり
ー対応科目・コースー
知識と思力を養う「みらいたんけん学習」
ーカリキュラムの特徴ー
教科書の枠を超えた理解ができる機会を提供
ー管理機能ー
保護者に学習状況や今後のアドバイスをお届け
ーサポート体制ー
学習カレンダーで自動スケジューリングを実施
デジタル学習でコンパクトかつ好きな場所でも学習しつつ、書く力を養える紙の教材も活用できるところが魅力的です。タブレットの問題では適切なタイミングでヒントを出し、即時に自動採点を行ってくれるため、お子さん一人でも学習を進められます。
定期的なまとめテストは結果によって、理解出来ている範囲は更に発展的な問題を出題してくれるなど、成長に合わせた一人ひとりのペースで学ぶことができます。
【Z会|3つの評価ポイント】
6:すらら|無学年方式だから子どものペースで学習できる

★評価項目の分析★
ー受講費用の安さー
【3教科(国・数・英)コース】
・11,000円:入会金
・8,800円:毎月支払いコース
ー対応科目・コースー
無学年方式で中学英語も先取り学習できる
ーカリキュラムの特徴ー
キャラクターによるレクチャーからドリル機能まで揃っている
ー管理機能ー
子どものログイン・正答率・学習進捗度などをチェック可能
ーサポート体制ー
すららコーチによる学習設計のサポートあり
【すらら|3つの評価ポイント】
選び方①教材(タブレット/紙)を比較する
通信学習は従来紙の教材を毎月お届けする形式がメインでしたが、近年はデジタル教育の推進により、通信教育の教材もタブレットなどのデジタル版で提供される形式が増えてきています。タブレットの場合は教材を保管する必要がない・コンテンツが豊富にあるといったメリットがありますが、紙教材だからこそ書く力を養えるといったメリットもあります。
今回紹介した中では、2位のZ会ではデジタル学習だけでなく紙教材も提供してもれるので、どちらのメリットもうまく活用できるおすすめの通信教育です。
選び方②価格を比較する
通信教育は毎月利用するため、少しでも受講料金が安い方がいいですよね。また、受講料金が少しでもおトクになるようなキャンペーンや割引制度を展開しているサービスがおすすめです。
今回紹介した中では、1位の進研ゼミ小学講座では比較的に受講料金も安く、定期的にタブレット代金や毎月の料金が安くなる入会キャンペーンを実施しています。
コンテンツが多いのにコスパ良く利用できるおすすめの通信教育です。
選び方③教科書準拠を比較する
通信教育では学校で使用している教科書の範囲に合わせて学習を進められる教科書準拠方式を採用したサービスが多いです。教科書準拠の場合、学校の定期テスト対策にもなるため無理しないペースでしっかり定着させることができます。
ただ、教科書の範囲を超えた応用的な問題も出題できるサービスもあります。
中学受験など発展的な対策も行いたい方には、教科書準拠でなく発展的な内容が学べるカリキュラムがおすすめです。
今回紹介した中では、3位のスマイルゼミでは教科書準拠の内容で基礎を固めるだけでなく、発展的なテストなどにも取り組めたり、夏休みの宿題もサポートしてくれるカリキュラムを採用しています。
【Q&A】小学生の通信教育について!よくある質問
最後に、小学生の通信教育について、よく寄せられる質問と回答をまとめておきました。①通信教育と通学塾はどちらがおすすめ?
通信教育と通学塾、どちらにもいいところと懸念点というものがあります。そのため、どちらを利用するべきか迷ってしまいますよね。通信教育に関しては教材やコースが多岐に渡るので、お子さんが取り組みたい科目に絞って学習できたり、好きな単元は学校の授業に先行してどんどん進めることも可能です。自由な学習の場を提供したい場合は通信教育がおすすめです。
一方で通学塾は先生にリアルタイムで質問できる・学校と同じ雰囲気で緊張感をもったまま授業に取り組めるといった利点があります。
ただ、送り迎えが必要になったり授業時間が決まっているなどの懸念点があるため、おすすめするのは通信教育でしょう。
②通信教育だけで中学受験に臨める?
通信教育のコースによっては、中学受験対策コースがあったり、中学受験に臨めるよう発展的な問題を中心的に出題されるコースもあります。そのため、通信教育と学校の両立だけで中学受験に臨むことは十分可能と言えるでしょう。
しかし、通信教育ではなく中学受験を専門に取り扱う指導塾や家庭教師サービスもあるので、通信教育は補完学習を行う意味で併用してみるのもおすすめです。
③通信教育はいつ始めたらいい?
通信教育は早くて幼児の頃から始められるサービスもあります。そのため、通信教育を始めるのに適切なタイミングというものはありません。お子さんの知的好奇心や思考力を養いたい・または学校のテストでつまずかないよう学習習慣をしっかり付けたい、といった考えをお持ちになったタイミングでかまいません。
早くから自宅での学習する習慣がつくと、今後の受験時期にも勉強する姿勢ができるので、年齢が小さい頃からのスタートもおすすめします。
④毎月の教材をためないためには?
通信教育は毎月学習する教材が届けられるパターンが多いため、その月に届いた教材にお子さんがしっかり取り組まなければ、教材がどんどん貯まっていくことになります。対策としては、通信教育のサービスでお子さんの学習状況が確認できる管理機能をもつサービスを利用することをおすすめします。状況を見て家庭内でフォローをしたり、学習と遊びのバランスを家庭で話し合うきっかけにもなります。
こういった管理機能はタブレットなどのデジタル教材で多いので、ぜひ検討してみてください。
⑤兄弟で一緒に教材を利用できる?
サービスによって1つの教材を兄弟が一緒に使えるかは対応が変わります。しかし、ほとんどのサービスは一緒に教材を利用することは難しいです。たとえば添削問題では一人分の回答しか添削が貰えませんし、お子さんのやる気に繋がるゲーム機能やランキング機能も一人分の成績を見て結果が反映されます。
お子さん同士で教材の取り合いになることも考えられるので、兄弟が利用する際はもう1度申し込まなければいけません。ただ、通信教育のサービスによっては兄弟割引も実施されているので、よく検討してみてください。
【分析結果まとめ】小学生は通信教育を利用すべきか?
通信教育は、塾や通常の家庭教師などと比べると、オンラインで完結するため手軽で料金も安いことが大きな特徴です。今回そんな通信教育の調査を進めることで、次のようなメリット・デメリットが見えてきました。
【メリット】
・時間や場所を選ばずに自由に学習できる
・学校の授業で分からないところを補完できる
・ピンポイントの科目に絞って対策できる
【デメリット】
・添削をもらうのに時間がかかる
・タブレット学習の場合機材が必要になる
・学校の宿題と併用して取り組む気力がいる