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レーシックの値段、相場は?保険や金額による中身の違い
レーシックの値段は使用する技術や機器の種類、手術を受ける方の目の状態により変わります。
この記事では、レーシックの値段相場について、保険適応や値段の違いはなぜなのかを解説しています。
レーシックが安いクリニックや乱視の場合の手術費用、年齢による値段差についても掲載していますので、レーシックの手術を検討している方はぜひ参考にしてください。
レーシックの値段相場
レーシックの値段は両目約30万円が平均
下記は国内主要クリニックのレーシックの値段です。14クリニックの平均は293,664円で、約30万円がレーシックの値段相場となっています。
病院名
地域
レーシック料金(両眼)
品川近視クリニック
東京・札幌・名古屋・梅田・福岡
7万5000円~
新宿近視クリニック
東京都(新宿区)
15万4000円~
先進会眼科
新宿・名古屋・梅田・天神・飯塚・札幌
19万8000円~
富田実アイクリニック銀座
東京都(銀座)
23万9800円~
さくら眼科
東京都(国分寺、武蔵小金井)
27万5000円~
アイケアクリニック東京
東京都(日本橋)
30万円~
たまプラーザやまぐち眼科
横浜
33万円~
聖路加国際病院 眼科
東京都(中央区)
33万円~
吉野眼科クリニック
東京都(台東区)
35万円~
お茶の水・井上眼科クリニック
東京都(千代田区)
35万2000円~
レイ眼科クリニック
神戸市
35万2000円~
ふくおか眼科クリニック中野
東京都(中野区)
36万3000円~
南青山アイクリニック
東京都(港区)
42万円~
東京歯科大学水道橋病院 眼科
東京都(千代田区)
44万円~
安いのは品川近視クリニック
表を見ていただくと分かるように、品川近視クリニックのレーシック手術は価格設定が安いです。
上記6プランの中で1番安い「スタンダードレーシック」は40歳以上の方は受けられません。また、近視や乱視が強い方、角膜厚不足の方は別の手術方法となる場合があります。
7万円台でレーシックが受けられるとなると魅力的に映りますが、値段が高いレーシック手術と何が違うのか、なぜ安いのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
レーシック手術の値段の違いは何の差?
品川近視クリニックのレーシックを例に取り、値段の違いを見ていきます。
使用する機器・保証期間が値段に影響する
値段の違いは「フラップ」の作成に何を使用するか、屈折矯正の「レーザー」は何を使用するか、そして保証期間の差です。
値段
フラップ
使用レーザー
保証
スタンダード
7万5000円
マイクロケラトーム(眼球専用カンナ)
エキシマレーザー
1年
品川イントラレーシックアドバンス
15万8000円
イントラレース
アレグレット
MEL90(東京院)5年
スタンダードZレーシック
22万円
FEMTO LDV(通称ダヴィンチ/Ziemer社製)
MEL90
8年
クリスタルZレーシック
25万円
フェムトLDVクリスタルライン
MEL90
8年
アマリス750Zレーシック
32万円
フェムトLDVクリスタルライン
アマリス750S
10年
※Lext(レクスト)(34万9000円~)は視力回復に加えて、角膜強じん化を同時に行う内容となっています。
7万5000円の「スタンダード」レーシック手術では、フラップの作成に “マイクロケラトーム” という刃を使います。
それ以外のプランは、コンピューターガイドによってフラップを作成する “フェムトセカンドレーザー” を使用したレーシック手術です。
(名前が色々と書いてありますが、フェムトセカンドレーザーの機種名・ブランド名です)
フェムトセカンドレーザーを使用すると、より高い精度が得られるだけでなく、ボタンホール※や不完全なフラップなど、フラップの合併症リスクを減らせると考えられています1)。
※ボタンホール:フラップがボタンの穴のように開いてしまうこと
値段の違いを他のクリニックとも比較してみましょう。
値段
フラップ
使用レーザー
保証
新宿近視クリニック
15万4000円
イントラレースiFS
エキシマレーザーアレグレットEX500
1年
新宿近視クリニック
26万4000円
フェムトセカンドレーザーVisuMax
エキシマレーザーアレグレットEX500
Vairoトポライザー3年
品川近視クリニックと同等内容のプラン(フラップ:イントラレース、レーザー:アレグレット)の場合、新宿近視クリニックの方が値段が安いことがわかります。
ただし、保証期間は新宿近視クリニックが1年なのに対して、品川近視クリニックの方が5年と長いです。
また、最新機器を使ったレーシック手術や、オーダーメイドのようなレーシックプランはさらに高額となります。これは他のクリニックも同様です。
見え方の質や最新機器にこだわって手術を受けたい場合
近視や乱視が強い、夜間に車の運転をする方のほか、安さよりもより安全性にこだわってレーシックを受けたいという場合、先進会眼科をチェックしておくと良いでしょう。
新宿・名古屋・梅田・天神・飯塚・札幌でレーシックが受けられる「先進会眼科」では、19万8000円(税込)のiFSイントラレーシックプランのほか、オーダーメイドのレーシック手術プランが2種類あります。
特に「アイデザイン リフラクティブ ストューディオ」では、個々の目の歪み(収差)だけでなく角膜の形状にも合わせたオーダーメイドのレーシック手術が受けられます。
値段は39万円(税込)と最初にご紹介した7万円台のレーシック手術とは金額差があるものの、高額帯であるクリニックと比べると価格が抑えられます。
プラン
値段
内容
アイデザインアイレーシック
34万8000円
・一人ひとりの目の歪み(収差)に合わせたオーダーメイドのレーシック手術
・強度の近視、乱視、遠視に対応
・角膜の形状は考慮しない
アイデザイン リフラクティブ ストューディオ
39万円
・一人ひとりの角膜の形状と目の歪み(収差)に合わせたオーダーメイドのレーシック手術
・強度の近視、乱視、遠視に対応
・2019年厚生労働省認可、日本に5台のみの機器を使用
値段が高いレーシックと、安いレーシックは結果・効果や安全性が変わるのか
繰り返しになりますが、レーシック手術の値段の違いは「フラップ作成に何を使うか」「屈折矯正のためのレーザーは何を使うか」「保証期間」大きくこの3つです。
↓もう一度冒頭の画像を貼ります。
フラップの作成に関する違い
先に述べたとおり、刃を使用しないフラップ作成はフラップ合併症の減少に関連しています。
ただし、刃を使用するマイクロケラトームは長年使用されてきた技術で、新しい技術よりも安価なのがメリットです。
デメリットとしては、マイクロケラトームによるフラップ作成は厚さにばらつきがあり、フラップに穴が開いてしまうボタンホールをはじめとする、不完全なフラップなどのリスクが少なからずある点です。
一方、フェムトセカンドレーザーはコンピューターガイドによって光破壊でフラップを作成し、厚みや大きさがより正確です。
そのため関連する合併症を軽減できるほか、乱視を誘発する発生率が低く、フラップ構築の予測性も高いことが研究で証明されています2)。
マイクロケラトーム
フェムトセカンドレーザー
方法
刃を使用
レーザーによる光破壊
合併症
機械的問題のリスクがある
フラップ合併症のリスクが低くなる
値段
安い
高度な技術のため高額になる
なお、術後の視力に関しては2つの方法とも同等であるとされます。
ただし、フラップ合併症と術後の角膜の生体力学的安定性の点で、フェムトセカンドレーザーの方が安定性が高いと言えるでしょう3)。
レーザー機器の違い
レーシック手術では「エキシマレーザー」を使用して角膜の形を変え、近視・遠視・乱視などの屈折異常を矯正します。
このとき使用するレーザーには、Alcon Allegretto Wave Eye-Q、Zeiss MEL 90、Schwind Amaris 750S、Wavelight EX500などさまざまな種類があります。
機種による違いは、主に精度、カスタマイズ、スピードの3点です。
後者では高次収差(個々の眼の形状により起きる微細な光のゆがみ)として知られる微妙な光化学欠陥を矯正するような設計です。
標準的なレーザーよりもシャープな視力が得られる可能性があり4)、波面誘導による治療はレーシック後の夜間視力障害のリスクを減らせることも分かっています5-6)。
また、スピードにも違いがあり、たとえばアマリス750Sはスピードが速いレーザーのひとつです。
スピードの速い機器では治療時間の短縮や間質の露出の減少につながり、ドライアイや感染症などの術後合併症を軽減できる可能性があります。
保証期間の違い
最後に、保証期間の違いについてです。
一般的にレーシック手術の金額が安ければ保証期間は短く、高ければ保証期間が長く設定されています。
保証内容はクリニックによって異なるものの、レーシック手術における保証期間の長さについて、メリット・デメリットをまとめました。
短い保証期間の場合(1~3年)
長い保証期間の場合(5~10年)
また、定期的なフォローアップが保証されるため、長期にわたり最適な視力状態を維持しやすくなります。
乱視の場合は10万円程度プラスになる
正常な眼では、角膜はバスケットボールのような球形をしていますが、乱視のある眼では、一方の軸が他方の軸よりも曲がっています。
この不規則性は、眼球に入る光が網膜に正しく焦点を結ぶように角膜の形を変えるために、より正確な方法でレーザーを照射しなければなりません。
乱視を矯正するためには、高度なレーザーシステムが使用されるのが一般的です。
また、精密な検査や個々に合わせたカスタムメイドの治療が必要で、要求される精度は治療計画とその実行時間を伴います。
このため、乱視の場合は通常のレーシック手術よりも値段が高くなるのが一般的です。
金額としては、乱視の場合は両目で10万円程度追加になるのが相場となります。
レーシックは保険が使える?
全額を自費で支払う必要がありますが、手術にかかった費用は医療費控除の対象となり、確定申告で税金が還付される可能性があります。
レーシックは自由診療であり健康保険適用外
レーシックは自由診療です。自由診療とは、保険診療の適用範囲外にある医療サービスに対して、患者が全額自己負担する診療形態をいいます。
いつも皆さんが医療機関にかかるときには、保険証を受付で出すと、お子さんですと無料~200円程度の負担、大人の方は1~3割の負担で済んでいますね。
残りの医療費は保険者や市区町村が負担しているわけですが、これがレーシック手術の場合は、かかった医療費10割、100%を全て自分で支払う必要がある、ということです。
自由診療にかかる費用は医療機関ごとに自由に設定できるため、クリニックによってレーシックの値段が異なります。
民間の生命保険・医療保険は給付金の対象となる場合がある
レーシック手術は、ご自身が入られている保険に加入した時期により、給付金支給の対象となる場合があります。
具体的には2007年4月1日以前の契約日・または自動更新日の保険証券を持っている場合がこれにあたります。
該当する場合、補償内容を確認してみてください。
2007年4月2日以降に加入している場合は、レーシックは手術給付金の支払対象外です。
レーシックは医療費控除の対象になる
レーシックは視力を正常な状態に回復させる手術であり、医療費控除の対象となります。
(1)視力回復レーザー手術(レーシック手術)とは、角膜にレーザーを照射して近視や乱視などを治療し、視力を矯正する手術のことです。
この手術は、眼の機能それ自体を医学的な方法で正常な状態に回復させるものであり、それに係る費用は、医師の診療または治療の対価と認められますので、医療費控除の対象となります。
出典:国税庁ホームページ https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122_qa.htm
医療費控除とは、日本の税制における制度の一つです。
この制度では、一定期間(通常は1年間)において、自己または扶養家族のために支払った医療費が一定額を超えた場合、その超えた部分について所得税から控除できます。
医療費控除を受けるための基本的な条件は以下の通りです。
具体的な計算方法や条件には細かな規定があり、年度によって変更される場合もありますので、国税庁の情報を確認すると良いでしょう。
年齢による値段の差はあるのか
ただし、レーシック手術には法的に決められた年齢制限はないものの、実際は手術の適応となる年齢に制限のあるクリニックが多いため、高齢の場合はそもそも手術が受けられない場合も。
また、高年齢の場合は追加の検査や特別なケアが必要になる可能性があり、これにより手術の総額が増加する場合があります。
一方、学生の方は「学割」が使えるクリニックもあります。この場合、学生証の提示で通常から割引された金額でレーシック手術を受けられます。
レーシックは18歳から受けられ、40歳以上は要適応検査
レーシックは60歳~65歳程度まで適応となりますが、高齢の方は老眼や白内障を考慮する必要があります。また、日本眼科学会の屈折矯正手術のガイドライン(平成31年2月10日)では、エキシマレーザー手術の適応は18歳以上とされています。
ただし屈折度が安定している、つまり角膜が成熟し視力が安定している方が対象です。
若い方の場合は視力がまだ変動する可能性があるため、手術後に再び視力が変わるリスクがあります。
20歳を過ぎるとほとんどの人は視力が安定してきますので、レーシック手術を受ける時期はできれば20歳以上が望ましいでしょう。
学割があるクリニックも
多くはありませんが、レーシックを行うクリニックの中には、「学割」の制度を設けているところもあります。その場合、学生証の提示で通常よりも安い値段でレーシックが受けられます。
- 南青山アイクリニック東京(東京都港区)学生プランは42万円⇒32万円
- はなみずき眼科(愛媛県松山市)学割で28万円⇒22万円
まとめ
レーシックの値段相場について解説しました。レーシック手術の値段相場は約30万円で、安いクリニックでは7万円台から受けられるところもあります。
金額の差は、手術時に使用する機器の違い、保証期間の違いによるものです。
高ければ高いほど術後の視力が良くなるというわけではありませんが、高額な手術では最新技術・機器により行われることが多く、安定性の向上や合併症の減少につながると考えられます。
合わせて、保証期間が長いと長期に渡ってフォローアップが受けられ、将来的な視力の変化や合併症に対応してもらえるため、安心感があります。
また、レーシックは保険適用外であるため自費で全て支払う必要があります。
医療費控除の対象となるとはいえ制度的には10万円を超えた部分のみとなり、お金が戻ってくるわけではなく、所得税からの控除です。
一定の支出が見込まれますので、レーシック手術を検討されている方は、値段だけではなく使用される機器や保証期間も合わせて比較すると良いでしょう。